こんにちは。
国境のない粉モノ教室 Ys Table おおきもとようこ です。
この春のコロナ自粛期間中に行った、
ZOOMの取り扱い練習のために、いくつか中国の粉モノレシピを書き起こしました。
今回は、中国の粉モノ料理、「餅ビン」についてのお話です。
目次
1.中国の粉モノ事情
上海でよく利用していたバス停には屋台がたくさん!
その中から、賑わっていた粉モノ屋さんのメニューを作ってみようと思い、
少し調べてみました。
中国の国土面積は世界3位(4位という説も)ってご存じでしたか?
ちなみに、1位はロシア、2位カナダ。
あまりにも広く、
人々の食文化は地域や気候によって大きく変わってきたのでしょう。
大きく分けて、
北は小麦栽培が可能だったので、粉どころ。
北京の友人にきいたところ、
食事に米はあまり登場せず、よく食べていたのは。
マントウや水餃子、花巻き、麺!
そうなんです!全部粉モノ!
逆に南方は、稲作が可能な地域だったので、
米を使った料理も多く、
食卓にも米が並ぶわけです。
2.中国の「餅」はどんな味?
中国でこの字は「餅ビン」と読みます。
字は一緒でも、日本の餅とは全く違い、
小麦粉をこねて焼いたり、蒸したり、揚げたりしたものを指します。
発酵、無発酵と生地の様子はさまざま。
生地に胡麻、葱などを加えるのも自由自在です。
「油餅ヨウビン」は薄い生地を油で揚げたもの。
「煎餅ジェンビン」は少しの油で焼いた、薄焼きクレープのようなもの。
今回はこのタイプの料理法で、「葱餅ツオンビン」のレシピを書き起こしました。
このように、薄く焼いたもので何か具材を巻いて食べる・・・といった
食べ方が、いまもそのまま家庭の味として引き継がれています。
3.日本の「餅」はどんな味?
まず知っておきたいのが、日本は稲作栽培の盛んな米どころ。
日本の餅はもち米を加工して作った食品です。
独特の粘りを持った餅は、
古くからハレの日に欠かせない縁起物の食材とされ、
お正月の餅つきはもちろん、
人が集まるとお餅をついた~なんて、昔はよくききましたね。
そういえば、娘の1歳の誕生日に
義母がどうしても一升餅をしょわせたいといって
近所の餅菓子や酸で手配してくれたことがありました。
きけば、自分たちもそうやって育ったそうです。
もちろん、当日娘はギャン泣きしましたが、
なかなか一升餅を目にすることもないので
いまではいい思い出です(笑)
餅そのものでも食べたり、中にあんを包んだりもしますが、
中国のように餅そのものを薄く焼いて、それで何かを巻く~といった食べ方は
あまりきいたことがありませんね。
みなさん、いかがですか?
4.中国のお正月のもち米の餅
「餅」一文字でも、それぞれお国柄がでることがわかりました。
ただ、中国でも日本と同じようなもち米の「餅」を食べることがあって、
それは、新正月、春節の時期です。
「年糕」(nian2gao1 ニエンガオ)」と読みます。
中国語学習初心者の教科書にはよくでてくる単語の一つなのですが、
この「糕 gao」という字が
年々昇進する、子どもの身長が伸びる・・・などという
縁起のよい意味も含む「高 gao」と同じ発音
ということからおめでたい言葉とされています。
5.まとめ
漢字一文字でも場所が違えば全くちがうモノになってしまう!
そんな不思議な漢字と食べ物のお話でした。
ぜひ中華街へ出向いた際は、お店の周りをみまわしてくださいね。
最後までお読みいただき、ありがとうございました。
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