こんにちは!
NYブランチとアメリカンスイーツ教室
Ys Table おおきもとようこです。
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食欲減退を感じるこの頃、ツルッとした心太もいいものですが
プリンなど食べたくなりませんか?。
ところで、「プリン」というと、どんな形を想像しますか?
濃厚なクリームにチョッピリ苦いカラメルの味でしょうか?
グラスに入れた柔らかなタイプもいいですね。
冷たいのもいいですが、自分で作るようになると、温かなタイプもなかなかですよ。
ちなみに、プリンは英語だとプディングpuddingと言います!
私が初めて作ったプリンは、小学生の頃に買った○○プリンミックス、いわゆる「プリンの素」(笑)
それを牛乳と卵で溶いてといて冷やして固める。ゼリータイプのプリンでした。
ちょうどこのプリンにハマった頃、家族で南米に移ることになるわけですが、そこは日本の真裏!そうそう日本のものが手に入るわけではありません(涙〜〜)
豆腐も、乳酸菌飲料も、おせんべいも。
駄菓子が大好きなフツーの小学生の女の子が欲しいものは近所にはないので作るしかありません(泣)
当時、街の日本人会には、多くの日系移民の方もいらしたようで、母はそこで、現地の材料で作れる日本(風?)のお料理やお菓子を習って作ってくれました。
そこで登場してきたのが、この「ライスプディング」です!
日本では「米」は主食!と言うイメージですが、海外、特に東南アジア諸国以外では、ほぼ「野菜」?。
蒸したお米をサラダにかけたり、スープに入れたりするレシピを見かけた事はありませんか?
当時私が食べたライスプディングはまさにこちら!
お米
ナッツ
ドライフルーツ
コンデンスミルクと牛乳と卵
などがたっぷり入って、スプーンで救うとしっかりとした形がある、と言うよりは、どちらかと言うとお粥状な感じでした。
現地ではコンデンスミルクを多用するレシピが多いこともあって、あまり我が家の食卓には乗りませんでした。
帰国後はそんなこともすっかり忘れ、卵と牛乳を使ったプリン作りに励むわけですが、またニューヨークに移った際、このレシピに出会ってしまうのでした!
友人と入ったレストランのメニューに
「ライスプディング」
材料は水、ココナツミルク、レーズン、スパイスなどなど。デザートにはもちろん、朝食にもオススメ!
勇気を振り絞って注文してみると、意外とあっさりと食べられました(笑…もうこの時点で口がアメリカになっていたのかもしれませんが)
このライスプディング、その歴史は古く、イギリスのチューダー朝(1485-1603年の王朝)の頃には、ホワイトポットWhite Potと呼ばれ、供されていたそうです。
確かに材料は白いですものね!
また、初めて文献に登場したのが、時は1615年、この年にジーバス.マークハムGervase Markham が記したThe Engligh Hufwifeという、現代でいう婦人雑誌でしょうか?
材料はというと、
- 1 Litre Single Cream
- Eggs 6 yolks, 2 whites
- 120g Pudding (short-grain) or Arborio rice
- 120g Sugar
- 100g Currants
- 1/2 tsp rose water
- 1/2 tsp sea salt
- 1 heaped tsp cinnamon
comfits
- whole almonds (blanched)
- 2 tsp sugar
- 1 tsp water
イギリスの文献なので、リットルで書かれているところがまた興味深いところです!アメリカだったら、絶対ガロン表記ですよね。
って、
1リットルのクリーム
卵黄6こ
卵白2個
さらに〜って
レシピで8ー10人前ですから、かなり重めのデザートのようですね(笑
今日は全米ライスプディングの日。
日本、南米、アメリカを回って、イギリスへたどり着いたお話でした。
大英図書館にでも行くと、こういった古い文献が現物が読めるのでしょうか?ぜき機会があったら、読んでみたいですね。
結局は、食で世界は通じるってところでしょうか。
めでたしめでたし❤️
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