こんにちは。
もう一度食べてみたい!
NYローカルのベーグル・デリ・スイーツを再現するパン教室
Ys Tableワイズテーブル
おおきもとようこ です。
穏やかなお天気の今日11月13日は
National Indian Pudding Day
ナショナル インディアン プディングデーです。
インディアンプディングってなに?
あまり日本では聞き慣れない料理名かもしれませんね。
トウモロコシに牛乳を加えておかゆを作り、卵、モラセス、スパイスなどを加えオーブンで更に加熱。食前に牛乳やフルーツと合わせて食べるというデザートを指します。
「プリン」というと、
このようなツルツルぷるぷるなカスタードプリンを思う浮かべることが多いと思いますが、アメリカでは卵液などの食材を使って、煮たり、焼いたり、蒸したりする料理総称に使われています。
ヨーロッパでよく見かけるのは、お米が入った「ライスプディング」や
パンが入った「パンプディング」。
血液の腸詰めの「ブラックプディング」や、どっしりとしたイギリスの「クリスマスプディング」など、
ヨーロッパからの移民が多いアメリカでは、メインからデザートまでたくさんのレシピが紹介されていました。
豪華な調理器具がなくても、鍋に材料を混ぜ合わせ、たきぎやかまどの回りにくべておけば、手のかからない料理として、限られた食材で作れる便利な一品だったのでしょうね。
日本にレシピが入ってきた江戸~明治初期には「プディング」と発音されていたそうですが、最近ではメインとしての地位は廃れ、すっかりスイーツとしての「プリン」が定着していますね!(笑)
さて、本題のインディアンプディングのお話。
アメリカ史のお時間です(笑)
時は17世紀。1600年代ですから、日本では江戸時代の頃です。
イギリスは現在のアメリカ北部13州周辺を中心にアメリカの植民地化を始めます。
最初に植民地が成功したのは南部のバージニア州、1607年頃。
ついで北部のニューイングランド地方と呼ばれる6州統治が1620年頃。
中部ニューヨークは1624年頃にオランダ支配下の「ニューアムステルダム」(新しいアムステルダム)と呼ばれた土地をイギリス系の名称「ニューヨーク」と改めたとされています。
ニューイングランド地方と呼ばれる6州は、
メイン州
ニューハンプシャー州
バーモント州
マサチューセッツ州
ロードアイランド州
コネチカット州
この地域の植民地は清教徒(ピルグリム・ファーザーズ)やカトリック教徒の影響が強く、中部・南部と違い、宗教的自由や理想を動機に建設したのだという独特の「ニューイングランドのアイデンティティ」があるという想いをいろいろなところで強く感じました。
そういえば、初めて習った英語のESL(English as a Second Language)クラスの担任はボストン出身。
我がニューイングランド地方に、とにかく熱い想い❤がおありのようで、
「私はニューヨーカーではなくて、NYに住んでいるボストニアン(ボストン出身者)」
とキッパリ!
ご自身の発音も「ボストニアン(ボストン発音)」だと。ニューヨーカー独特の発音もあると言っていらっしゃいましたが、どう違うのか?その当時は全くわかりませんでした(笑)
どうやら、英語に疲れた私の午後の発音は「R」に覇気がなく、ボストニアンに近いと言われましたが、真相はいかに?
話は戻って、1620年11月、
清教徒達がプリマスに到着したものの、気候や病気、食糧難の為、翌1621年の春までに半数以上が死亡。それを哀れんだ現地インディアン達が、その年の感謝際には食べ物(トウモロコシ)を提供してくれて、一緒に収穫を祝ったのが11月第3木曜日のThanksgiving Day 感謝際の始まり!
といった話から、トウモロコシを粉にして作ったこのインディアンプディングが登場するのですが、実際は略奪が横行し、力でインディアンの生活を脅かしていたという説もあるそうです。
ディズニー映画のポカホンタスにもそんなシーンがありましたね。
今となってはどちらが本当だったのか想像するだけですが、少なくともアメリカの食文化の1つとしてコーンやコーンミールは大事な素材として今も引き継がれていることを21世紀になっても忘れずにいたいと思っています。
明日からまた寒波到来の予報。
温かくお過ごし下さい。
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