
空気が乾燥してくるこの季節になると、毎年「そろそろ作りたいな」と思い出すものがあります。
それは――中華料理の旨味を支える「腸詰ソーセージ」です。
腸詰とは、調味したひき肉を羊腸に詰めて干したもの。イメージとしては「中華風のサラミ」や「ベーコン」に近いかもしれません。
じっくり乾燥させることで旨味がギュッと凝縮され、ほんの少し料理に加えるだけで味わいが数段アップする、不思議な存在です。
中華街の食材店でも買うことができますが、街を歩いていると、民家の軒先に自家製の腸詰が吊るされているのを見かけることも。まさに暮らしの知恵ですね。
そのまま薄切りにして食べても美味しいのですが、味がとても濃厚なので、炒め物やご飯と合わせるのもおすすめ。
仕込みのチャンスは秋から冬の乾燥した時期限定。最低でも2週間は日と風に当てて干す必要があります。我が家では「干しざる」が乾燥野菜用に活躍してしまっていたので、代わりに使ったのがこちら――なんとキャンプ用のサイドテーブルの下!
家の中を見回して、こうして工夫しながら干すのもまた楽しい時間です。

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